【輝く瞬間】 2025年 9月

山科幼稚園 園長 白旗 圭吾
「ボディペインティング」
夏になるとボディペインティングを行います。この日は子どもたちも職員も頭からつま先まで絵具まみれ。先陣を切って先生が自分の体に絵具を塗ると、子どもたちも次第に自分の体に色を付け始めます。絵具のひんやりとした感触を味わいながら、腕、足、お腹、鏡の前に立って顔、髪の毛、やがて色鮮やかなスーパーヒーローやモンスターに変身します。
最後はもう全身泥色になって「鬼ごっこ」ならぬ「ゾンビごっこ」が始まり、そのままプールにドボンして全て洗い流します。これを全園児が行うので大変です。
そもそも子どもの遊びは「汚い」「危ない」が本質的に備わっているのではないでしょうか。後片付けが大変だからダメ!危ないからダメ!うるさいからダメ!汚れるからダメ!
それらを許容できない社会が子どもたちの貴重な経験を奪っているとしたら大変残念なことだと言い聞かせ、大汗をかきながらあちこちについた絵具を必死に掃除するのでした。