絵本の紹介

「 3びきのくま」 トルストイ 文 バスネツォフ 絵 小笠原豊樹 訳 福音館書店

「 3びきのくま」が暮らす 家に、女の子が迷いこみます。
3びきが散歩に出かけてい るあいだに、くまたちのスー プを飲んだり、いすに座っ てみたり、ベッドで眠って しまったり… 好奇心いっ ぱいの女の子の行動にドキ ドキしてしまいます。シン プルな繰り返しの表現が楽しく、読みきかせにぴったりな一冊です。

光明幼稚園 國場 凪紗

「ヴィンセントさんのしごと」乾栄里子 文  西村敏夫 絵  福音館書店

“ヴィンセントさんの仕事”は、世界中の子どもたちの相談を解決すること。たくさんの相談の手紙の中から今日は、南の島の子どもから「雪が見たい」という願いを解決することに!さっそく地図を広げ、南の島の場所を調べるとすぐに面白い解決策を思いつきます。
さてどのようにして暑い南の島に雪を降らすことができるのでしょうか。
ヴィンセントさんにしか思いつかないアイデア溢れる解決策に圧倒される一冊です。

ふたば幼稚園 原田 梨花

「11ぴきのねこ」馬場 のぼる 作  こぐま社

 ニャゴニャゴニャゴ
 11ぴきのねこたちは、いつもおなかがぺこぺこです。
 ある日、ひろいひろい湖に怪物みたいなおおきな魚がいると聞いたねこたち。
 おなかいっぱい食べるために、その湖に向かいますが…
 簡単にはつかまえられないおおきな魚を、11ぴきのねこたちは力をあわせてつかまえようとします。怪物みたいなおおきな魚をどのようにつかまえるのか、ドキドキハラハラしながら読める1 冊です。

明幼稚園 藤林 栞

「パンダのソフトクリームやさん」小川 かなこ 作  福音館書店

かわいいパンダの兄弟が営むソフトクリーム屋さん。ある日、くまくんがやってきて、ちょっと変わった注文をします。
パンダの兄弟はそれに応えるため色々試したり、工夫を凝らしたりして、くまくんを笑顔に。ソフトクリームのとろ〜りとした感覚に、読者もうっとりとさせられます。パンダの兄弟とくまくんの心温まるやり取りが魅力で、想像力や思いやりの大切さを伝えてくれるユーモラスな絵本。親子で読むのにぴったりの一冊です。

京都聖母学院幼稚園 村井 愛子

「シロナガスクジラ」加藤秀弘 文  大片忠明 絵  福音館書店

地球上で最も大きな動物、シロナガスクジラ。
その母親が、赤ちゃんを産み育てるために、何千キロもの旅をする姿が描かれています。
餌の豊富な北の海から、あたたかい南の海へ。半年以上なにも食べずに子どもを育てる母クジラの姿に、命をつなぐたくましさや愛情の深さを感じます。
壮大な自然に心を動かされながら、子どもたちと「生きること」や「親子のつながり」について、思いを巡らせられるきっかけになる一冊です。

佛教大学附属こども園 八田美緒

「どうぶつでんしゃ」 西村敏雄 さく あすなろ書房

どうぶつでんしゃ しゅっぱつしんこう! ガタンガトン ダ パンダパン パオンパオン ガ オンガオン ちょっと変わっ た線路の音。電車 の色や形もとって もユニークです。
電車に乗っているのは誰かな? 電車の音や形からど うぶつを想像するお話です。最後は電車どうしが連結し て…。 ほのぼのとした表情の動物や電車で、電車好き、動物 好き、それ以外の子どもも「次は?」「次は?」とわく わくできる 1 冊です。

洛西せいか幼稚園 飯田 玲子

「おおきなかぶ」 A・トルストイ 再話 佐藤 忠良 画 福音館書店

  「 あまいあまいかぶになれ、おおきなおおきなかぶになれ」おじいさんの植 えたひとつのかぶは、 その言葉 通り驚くほ ど大きなかぶに大変 身!ところが、おじ いさんがどれだけ引っ張ってもかぶはびくともしません。そこでおじいさんは。

「うんとこしょどっこいしょ」 と馴染みのあるフレーズや繰り返される物語の流れが子ども達の心をぎゅっと掴みます。はたしてかぶは抜けるのか?!
シンプルな物語とダイナミックな絵に魅了されながら、 子ども達と一緒に読んで、 見て、 楽しんでほしい絵本のひとつです。

自然幼稚園 中村 唯

「ちいさな木」角野 栄子 作 佐竹 美保 絵 偕成社

 町はずれのちいさな木が、通りかかった仲 間と新しい居場所を探すために旅をします。
途中で出会う友達がユニークで 、「次は誰と出会うのかな?」とワ クワクします。仲間と出会い、新しい居場所を見つけた小さな木。
しかし、まだまだ旅したい友達。

それぞれの思いに出会う中で、そこにイメージを広げ、思いを馳せられる絵本です。友達や仲間の大切さに思いを巡らせたい時に読んでみてください。

泉山幼稚園 篠原 恵美

「あかいてぶくろ」林 木林 文 岡田 千晶 絵 小峰書店

 おかあさんに編んでもらった赤いてぶくろは、ちびちゃんの手をいつもふっくらふんわり包んでいました。
雪だるまを作ったあとは、ちいさな手が冷たくならないように毎晩ストーブの前でてぶくろを温めていました。ある日、ちびちゃんは右のてぶくろを落としてしまい、探しまわっても見つかりません。そのてぶくろは たくさんの動物たちから温かさを届けられましたが、さ てどうなってしまうのか…。 動物たちにも大切にされ、優しく心あたたまる絵本です。

くるみ幼稚園 今中 沙里香

「でんしゃにのったよ」 岡本 雄司 さく 福音館書店

 畑の中を走るローカル線から、新幹線に乗り継いで東京駅までの電車の旅を楽しみます。
人やお店、行き交う電車が増えていく様子があたたかいタッチの版画で表現されています。
ガッターン ガタタン、レールを走る音や揺れる感じ、 一緒に電車に乗っている感覚を味わえます。じっくり何度も見返したくなる絵本です。

永観堂幼稚園 村田 由希子