「トマトさん」田中清代 作 出版社 福音館書店
この絵本と出会ってまず目を引くのは、大きなトマトさんの個性的な表情ではないでしょうか?
それに惹かれてページをめくっていくと、暑い夏の日の出来事に、どんどんと引き込まれていきます。
ページごとにいろいろな表情を見せるトマトさん。仲間のおかげで無事に水に入ることができた時の最後の顔は、とても気持ちよさそうで、夏の空気
を思い出させてくれる1冊です。
嵯峨幼稚園 村川 友美
この絵本と出会ってまず目を引くのは、大きなトマトさんの個性的な表情ではないでしょうか?
それに惹かれてページをめくっていくと、暑い夏の日の出来事に、どんどんと引き込まれていきます。
ページごとにいろいろな表情を見せるトマトさん。仲間のおかげで無事に水に入ることができた時の最後の顔は、とても気持ちよさそうで、夏の空気
を思い出させてくれる1冊です。
嵯峨幼稚園 村川 友美
日本から5000キロ離れたマレーシアの森の中から、日本へ向けて飛び立つ1羽のツバメが壮大な旅をし、日本に到着してから、つがいになって子育てする様子が描かれた絵本です。
ツバメの視線から描かれる風景がとても素晴らしく、一緒に空を飛んでいる気分になれます。ツバメが子育て真っ盛りのこの季節に、子ども達に読んであげたい一冊です。
其枝幼稚園 杉下 惠子
ねぼすけのスーザはちょっとやそっとでは起きません。ある日早起きしたスーザはお金が入った袋を握りしめ市場に買い物に出掛けました。可愛いお人形を見つけても「がまん。がまん。」桃色の帽子も「がまん。がまん。」
すると通りを進んで綺麗な椅子を見つけましたがお金が足りなくて買えませんでした。困ったスーザは、道に捨ててある椅子を見つけ、赤いペンキで素敵な椅子を作りました。そしてなんとその椅子はおばあさんへの誕生日プレゼントだったのです。ねぼすけスーザの素敵なプレゼントに心温まる一冊です。
清水台幼稚園 中井 愛
舞台は川沿いの桜並木。
桜の木が芽生えてきます。小さな芽はやがてつぼみに、そしてピンク色の花へと…。
春が訪れたようです。
鮮やかな四季の移ろいを感じほっこりとした気持ちになれる絵本です。
最初と最後のページの対比では、季節の変化に無頓着な大人の中にあって不思議そうに立ち止まる子どもの感性が際立つ作品となっています。
八条幼稚園 大槻紗夜香
ひとりで帰るいつもの道。女の子が不思議な黒いいきものと出会います。この謎めいた雰囲気のいきもの“くろいの”がとても魅力的。「ねぇ、なにしてるの?」とおもいきって声をかけたらコトコトコトって降りてきて、とことことこって歩きだした。趣きのある日本家屋にひとりで住んでいるようです。女の子は“くろいの”に招かれてそこで不思議な体験をするお話です。
細やかな銅版画で描かれ、女の子の心にそっと寄り添ってくれる“くろいの”との世界。心が暖かくなる絵本でした。
睦美幼稚園 東使 由紀
昔、山奥に貧しいお爺さんとお婆さんが住んでいました。正月の餅を買うために、お爺さんは作った傘を町に売りに行きました。その帰り、頭に雪をかぶったお地蔵様に出会い、かわいそうに思ったお爺さんは傘をかぶせてあげました。そのことを帰ってお婆さんに話すと「良いことをしましたね」と喜んでくれました。次の日の朝、お地蔵様が正月のごちそうをたくさん持ってお礼にきてくれたのでした。お爺さんとお婆さんの優しさが伝わる一冊です。
春日幼稚園 西川温子
あっちゃんは、作ったゆきだるまとサンタさんを助けに行くことになりました。途中で出会ったゆきだるまにも声をかけ、みんなでサンタさんのところへ。
そして、ゆきだるまたちがお山になって無事にサンタさんを助けることができました。次の日、プレゼントの帽子を被ってお外へ行くと、ゆきだるまはみんな元の場所に。とけかかったゆきだるまは、キラキラでにっこり。今度、夜中に頑張ったにっこりゆきだるまを見つけてみたくなりました。
山科幼稚園 舟田奈津子
むこうの山からねずみに届いた真っ赤なもみじのてがみ。「ゆきふるの?」とねずみはもみじ探しに出かけます。
赤いきのこ、赤い椿…りすやひよどりと一緒に探しますがなかなか見つかりません。どこか不思議で温かみのあるイラストと色使いが物語の中へますます楽しく導いてくれます。動物たちの目の前に広がった真っ赤な景色。絵本を読んでいるこちらまで思わず声が出てしまうほどです。
コドモのイエ幼稚園 鮫島 奏子
たいとこうたは、仲良し。でも、二人は掴み合いの喧嘩をした。そして、たいが負けた。
負けて悔しくてどうしようも無い。こうたは謝った。たいは謝られても悔しさで素直に仲直り出来ない複雑な感情がうまく描かれ、とっても共感できた。たいは、餃子を一杯食べて喧嘩の気持ちが終わった。そして、二人は仲直り出来た。
でも、最後にたいのつぶやき「でも、今度は、きっと僕が勝つ。」
葉室幼稚園 西谷純子
“動物って、今何を考えているんだろう?”と、想像した事はありませんか?
この絵本では、動物園のゾウを観察し続けたきっちゃんが、少しずつゾウと心を通わせていきます。
例え言葉は分からなくても表情や仕草で思いを感じ取ったり、相手を思いやる気持ちを持つ事で心の距離が近づいていく。
もしかして?とゾウの気持ちを考え寄り添おうとするきっちゃんの姿が、読む人の心を温めてくれます。
大人の心にも響く一冊です。是非、あとがきまで。
洛陽幼稚園 川田 恭実